起業家のタイプ (6)第2の人生型
東京都千代田区と千葉県船橋市の
税理士法人、司法書士・行政書士事務所TOTALの
高橋寿克です。
前回は脱出・スピンアウト型
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今回は第2の人生型です。
大企業に勤務していると、早ければ40代から、遅くても定年前後には第2の人生を考えることでしょう。
出世競争に勝ち抜けるのは一握りですし、関連会社への出向も昔に比べると減っているようです。
最近では「団塊の世代」が定年を迎え、第2の人生型は徐々に増えつつあります。
第2の人生型は
(1)従来の仕事の延長
(2)昔からの夢の実現
に分かれます。
(1)従来の仕事の延長
成功する確率は高いです。
それまでの技術や経験、元の職場での人脈が生きます。
元の職場から別働隊として仕事を依頼されることも多いでしょう。
強いて問題点を挙げれば、
元の部下でも、退職すれば先方の方が権限があり、先輩風を吹かせれば煙たがられるので気を使う必要があること、
大企業の看板はいずれ使えなくなることも多いので、技術・人脈のブラッシュアップを怠らないようにすることでしょうか。
今の60代の大企業出身者は恵まれたサラリーマン生活を送った方が多く、年金や退職金も厚く、金銭の心配をすることなく、リスクを限定して、生き生きと第2の人生を歩んでおられてうらやましい限りです。
私たちTOTALグループでは、新しく年一ライトコースを設けたり、助成金支援などで第2の人生型を支援しています。
私自身は人生の先輩として、面白い・ためになるお話を聞かせていただいて色々と学ばせていただいています。
(2)昔からの夢の実現
退職したら、牧場やペンション、喫茶店をしたかったというケースが典型です。
残念ながら、成功する確率はあまり高くありません。
ノウハウが不足しており、既存の業者に勝つものを見つけきれないことが多く、年齢的に情熱だけでは補いきれません。
ただ、サラリーマンが退職すると、したいことを見つけにくい状態になる方も多いようです。
最初のうちは、旅行等の趣味や語学・歴史・哲学等の学問をはじめますが、目的がないだけに飽きるのも早いのでしょう。
人生は一度なので、リスクさえ計算できれば、やりたいことをして生き生きと悔いなく生きるのは素敵なことなのかもしれません。