成長と安定~チーズはどこへ消えた?
税理士法人TOTALの高橋寿克です。
今日から三連休、「物思う秋」
日常はそれなりにあわただしいので、じっくり物事を考えられる時間も大切かもしれません。
私も企業経営者ですから、常にお客様、スタッフ…私の周りにいる人の
「最大多数の最大幸福」を考えます。
そして、それは今の現状にとどまらず、その方が仕事をやめる30年後の将来までにわたります。
お客様にも、スタッフにも「成長」のためのプレッシャーをかけることが多くなります。
30代のお客様の60代で到達すべき目標を決めて、今年の数値目標を考えたりしてもらうこともあります。はっきり言って『大きなお世話』です。
それでも、お客様は同じ「経営者」なので、いずれわかってくれます。
「先生に言われた通り頑張ったよ」
「先生に言われて頭にきて悔しかったら頑張ったよ」
こんな風に言っていただけるとホクホクしちゃいます。
スタッフは人によります。色々な方がいます。
目の前のこと、目の前の安定にこだわる方もでてきます。
10年以上前に、「チーズはどこへ消えた?」という本が流行しました。
時代の流れが速くなると、変化しないことがリスクになります。
変わらない理由を探すより、まずは変わろうという意識変革を求めた本でした。
その頃より、確実に時代は早くなっています。
グローバル化が進み、コンピューターは発達し、インターネットが普及しています。
先進国の労働者も、発展途上国の労働者やコンピューターと勝負しなくてはいけない時代です。
会計の世界だって、日本の熟練の入力者が、上海、大連そして東南アジアの若い女の子と争っているし、来年には半自動化した会計ソフトとクラウド上で争うことになります。
時代は待ってくれません。
変化することが目的ではありません。手段にすぎません。
「一人一人がより幸せになる」ことこそが目的になります。
リーダーである自分の役割は、
将来を見据えて、「成長」すべき正しい方向に
氷山にぶつかることがないように進路を取り続けることでしょう。
もちろん、未知の海路を進むので確信があるわけではありません。
それでもきちんと考え続けていれば私にも見えてきます。
ブレたっていいのです。ブレるのが正常でしょう。
進路が違っていればその都度変えればいいだけです。
それと同時になぜそちらに向かうのか、
なぜ今のままではいけないのか、きちんとTOTALと言う船に乗った乗客の皆さんに説明責任を果たすことも求められます。
目の前のことしか考えられない人、目の前の安定を求める人にその危険性を説明すること、目指す方向に主体的に進めるような人に代わってもらう努力が今の私に求められているのかもしれません。
私 「教育」が苦手なんですよ。
でも、やるしかない!