死について
東京都千代田区と千葉県船橋市の
税理士法人、司法書士・行政書士事務所TOTALの
高橋寿克です。
ブログではあまり暗い話題は書かないようにしているのですが
先日、お客様の社長の奥様がお亡くなりになりました。
私にとっては、その会社は第1号のお客様です。
独立する前から15年にわたるお付き合いになります。
長い闘病生活で、本人もご家族も大変だったことと思います。
そんな中でも以前と変わらず、周りを気遣いながらいつも穏やかに笑っておられました。
最後まで懸命に生きられたのだと思います。
葬儀での憔悴しきった社長の顔が忘れられません。
また、同い年の経営者の突然の訃報も入ってきました。
事業の失敗を苦にした自殺だったようです。
異業種交流会で知り合った友人で、お客様ではなかったのですが、数年前に
「一度、そのうち相談にのってもらうかも」と言われていました。
その後は連絡もなく、お互い忙しい中、約束を果たせませんでした。
(私は、自分から押し付けるような営業がましいことは嫌いなので、こちらから連絡することはあまりしません)
愚痴を言わない方でその分、内に秘められた苦悩は深かったのでしょう。
あのとき、無理にでも話し合っていたら、
私は彼の役に立てたのでしょうか。
それとも、結果は変わらなかったのでしょうか
今となってはわかりませんが悔やまれます。
口はばった言い方かもしれませんが、
私たちの仕事はお客様の事業が成功する確率を少しでも上げることだと思っています。
一方で、私たちができることは限られているし、すべての起業家の方が成功するわけではないことも残念ながら事実です。
起業家の方は、生活のかなり多くの部分を事業につぎ込んでいるため
事業に失敗すると全てを失ったかのように感じるのがつらいところです。
それでも
失敗したって、もう一度、サラリーマンとしてやり直せばいいじゃないですか。
裸一貫出直して遅すぎることはないし、もしかしたら、いつかもう一度事業をして、次は成功するかもしれません。
あなたが死んだら悲しむ人がきっといるはずです。
四十才になってから生や死を意識することが増えてきました。
私も事業家なので事業を懸命に行うのは当然です。
また、全ての人に等しく最後は「死」が訪れるのでしょう。
それゆえ、子供の成長を妻と共に見守るこの一瞬の「生」が私にはかえがたい幸せです。
お二人のご冥福をお祈りいたします。