税理士 高橋寿克 税理士開業日記

新宿,千代田区,横浜,さいたま市,西東京市,東村山・所沢,船橋市,千葉市,柏市の税理士法人TOTAL(TOTAL Group)。 1500人近い起業家のお客様とお仕事をしています。
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上海万博~中国について考える~

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東京都千代田区と千葉県船橋市の
税理士法人、司法書士・行政書士事務所TOTALの
高橋寿克です。

最近、お客様で中国との取引をする方や、中国の社長様も増えています。
今後を考えると、中国とどう向き合うのかは私を含め、多くの経営者にとって重要な課題でしょう。
GWに私自身、初の中国に家族で行ってきました。

まず、驚いたのが人の多さ、
うちの子供たちは、地下鉄「人民広場駅」(上海最大の乗降客数)の乗換えで参ってしまい、2度と電車に乗りたがりませんでした。
(ディズニーランド・舞浜の京葉線のラッシュも知っているのですが)
人、人、人…。
ラッシュ時でもないのにどこまで行っても人がいる。
夜になってもどこも人にあふれている。
人口の多さ、マーケットの巨大さはものすごいです。

建物は立派です。
上海環球金融中心(上海ヒルズ)の100階の展望台(世界第2位)から東方明珠塔を見下ろしたり、
外灘(ワイタン)の西洋風建築物の連なりを見ると、ここがアジアの商都、新しい中心かと…。
また、上海万博でも建物の立派さでは中国館が抜きん出ています。

ここまでは、想像の通りでした。

上海ヒルズ夜景上海 外灘

今回の旅で一番驚いたことは、中国には子供が少ないということです。
上海動物園に行って10頭の万博パンダを見ましたが、小さい子供1人+両親+祖父母の5人構成が普通でした。
中国では子供は「小皇帝」と呼ばれているそうです。

上海万博 EXPOパンダ

開幕翌日に行った上海万博では、うちより小さい子供はほとんど見かけませんでした。一人っ子政策を30年以上続けてきたため、2人以上の子供を連れていた人は数えられるほどです。
日本館や韓国館は数千人が並び、3時間待ちでしたが、子供用のパビリオン・イベントはガラガラでわずか数十人しか利用していませんでした。
そう言えば、うちの奥さんは、中国のかっこいい若者がいないとぼやいていました。
(万博会場では日本人の若いボランティアが生き生きと働いていました)
未来を学ぶ万博に、青少年が少ないのは不思議な光景でした。
(TVのニュース映像を見てもおじさん、おばさんのインタビューばかりのはずです)
上海市の特殊出生率は東京を下回る0.95で15年連続で戸籍人口は減っているそうです。

万博会場でも、電車の中でも、南京路歩行者天国でも、人民公園でも、そして路地裏でも
圧倒的の多いのは、30代~50代の人です。

中国政府は、未来よりも直近の経済成長を優先するでしょう。生産年齢人口が増える間に社会資本整備を進め、環境は多少、犠牲にするしかありません。大気や水はすでにかなり悪化しています。世界から資源を買い集めることも必要です。なりふりなどかまっていられません。
中国は、あと10年以上、目覚しい発展を続けるでしょう。
15年後くらいから生産人口の減少と共に、日本や他の東アジア諸国を越える世界史上例を見ない急速な高齢化に見舞われるはずです。

文化水準や庶民の生活は日本よりかなり遅れているように思います。特にソフトが圧倒的に不足しています。
今後を考えると、優秀で安価な若い労働力は期待しにくく、社会資本整備も遅れているので生産拠点としては中国は、必ずしも魅力的ではないかもしれません。
(汎用品の生産工場としては地方からの労働力で問題ありません)

しかし、消費地・マーケットとしては圧倒的に魅力的です。貧富の差は激しいですが、富裕層は日本人以上にお金を使いますし、数がまるで違います。
「世界の工場」から、「一大消費地」に変わるのです。

日本は、商品を輸出するのが良さそうです。サービス業・三次産業の場合は、技術指導やブランド管理をして、中国人をパートナーにして中国人に事業をやってもらう方が現実的でしょう。
熊本ラーメンから中国指折りの外食産業になった「味千ラーメン(味千拉麺)」モデルですね。日本では食べたことがないの比較できませんが、味はおいしかったですよ。
逆に中国資本の傘下になる日本企業もすごく増えるでしょう。

私たち日本人は隣の国、中国と付き合っていくことになります。
中国は、日本や韓国のように儒教の国ではありません。儒教は、大昔の支配階級の道具に過ぎないようです。中国では、道教そして共産主義こそが庶民の道徳・宗教だったのでしょう。
中国では日本人の(儒教的)「誠意」は、多くの中国人には通じないかもしれません。「騙した」「騙された」ではなく、文化が違うのです。
行列を並ばない、ルールを守らない、お金で解決する、謝らない、自己主張の強さ、身内は大事にするが身内以外には厳しい
単一民族の日本人からすると違和感はあるけれど、これらは歴史の中で大陸に生きる中国人が身につけた知恵なのでしょう。
日本人の価値観で中国の人の行動をはかることが正しいとは限りません。
一人一人の中国の人は親切でやさしかったことは付け加えておきます。

文化大革命や、その後の一人っ子政策により、知識層は大きく痛めつけられたはずです。
日本やアメリカにいる中国人の方は中国社会で育ち、生き残ったエリートで優秀な方が多いです。彼らがどんなバックボーンを抱え、どんな思いで来ているのか少しだけわかったような気がしました。

百聞は一見にしかず
TVを中心としたマスメディアの単純な「中国礼賛」を信じていた自分の甘さを恥じるしかありません。
中国には良い点も悪い点もたくさんあります。
今回ほど色々考えさせられる旅は記憶にありません。
経営者は、自分の目で、現場を見なくてはいけないですね。

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